【保存版】受かる高度情報処理試験 午後Ⅱ合格論文の作成手順を徹底解説!

目次

結論

午後Ⅱの試験対策の結論を以下に記載します。この解法は全ての高度情報処理試験の論文問題に適用できます。

  • 問ア)の自分が携わったシステム概要は事前に題材は準備する。
  • 準備した題材とマッチした書きやすい問題を選択。
  • システム内容記載と論文構成を作成。(いきなり書き始めない。)※ここまで約30分で完了
  • 論文作成(設問の要求事項に答えているかチェックしながら作成)※90分で作成完了。
この投稿の信頼性

私は、以下の高度情報処理試験に全て合格しています。

・2009年12月 システムアーキテクト

・2010年12月 ITストラテジスト

・2011年8月 プロジェクトマネージャ

・2012年6月 システム監査技術者

・2012年12月 ITサービスマネージャ

合格年度は古いですが、最新の試験でも十分対応できるものになっていると自負しています。

特に午後Ⅱの論文問題は、私の解法を会得することにより確実に合格論文を書ける様になります。

今回、私が実践した試験対策について、発信していきたいと思います。

受かる午後Ⅱ論文の作成手順を徹底解説

高度情報処理試験の論文作成で、一番やってはいけないことは、自分の経験したテーマを書き出すことです。このやり方をするとほぼ、合格できません。

高度情報処理試験は、一つの試験で大体3,000~4,000人が受験するため午前試験の足切りがあったとしても相当数の論文を採点することになります。したがって、1人の採点者は何十名の論文を採点することと思われ、細かく論文を読んでいるのでは無く採点ポイントをチェックしていると思われます。

私の解法では、その採点ポイントをクリアするための手順となっています。(実際に受験を通じた感じでは、この手順を実施すれば論文合格基準の評価ランク「A」はクリアできる方法と思っています。)

もう少しお伝えするならば、問イ、問ウの問題分の要求事項に忠実に答えるだけでも、ほぼ合格できるレベルになります。逆に 合格できない受験者はこのポイントを把握していないため合格できないと思っています。

実際、私は受験当時、実務で「ITストラデジスト」、「システム監査」は経験していませんでしたが、この解法で論文を作成することにより試験に合格できています。

前書きが長くなりましたが、つぎに私の「高度情報処理試験 午後Ⅱの解法」を記載します。

自分が携わったシステム概要は事前に題材は準備

問アの対策として、事前に「自分が携わったシステム概要」を準備していきます。自分が携わったと言っていますが、経験なくてもOKです。(仮想でOK)問アは800字以内の文字数制限があるので、システム概要は400字程度で準備し、当日、暗記していきます。

暗記していくことで、この部分で時間短縮できます。論文作成は最後の方は時間が足りなくなりますので、問アのシステム概要記述で時間を稼ぎます。

午後Ⅱは時間配分も重要なため、目安時間も記載しています。

準備した題材とマッチした書きやすい問題を選択

問題は2択になると思いますが、タイトルから準備した題材とマッチしているか、また、論文を書きやすい(イメージが沸くか)で選択します。イメージが沸かないと手詰まりになり、文章が書けなくなる可能性もあるためです。どちらにしても展開イメージ沸く方を選びます。(5分)

システム内容(アンケート)記載

システム内容(アンケート)を記載します。(ここには時間を余りかけない様に。5分程度で終わらせます。)

過去問を解く際に、1、2回作成(練習)しておくことをおすすめします。

論文構成を作成

論文構成を作成していきます。この論文構成で論文の骨格を作っていきます。(約20分で作成)

この作業が合格論文のために非常に重要です。

ここからは、つぎの仮想問題を使って説明していきます。

今回は試験区分「PM(プロジェクトマネージャ)」を想定問題として作成しました。

①設問から章を作成し各章の問題文の範囲の章の範囲を区切る

問ア、イ、ウの設問内容と問題文書の範囲を区切って明確化します。

問題文がどこの設問のことを言っているかを明確化します。

②設問内の問いについて、章、節を作成し想定文字数を記載

章、節を作成し、文字数イメージを明記します。

上記の例ですと、以下の論文構成が出来上がります。

第1章 システム開発プロジェクトの概要 (400字)

 1.1 プロジェクトの目標と期待 (200字)

 1.2 プロジェクトのスコープ (200字)

第2章 プロジェクト内メンバーのコミュニケーション課題

 2.1 目標達成ができなくなると判断した理由 (400字)

 2.2 当課題に対して私が積極的にコミュニケーション (800字)

第3章 実行フェーズの認識不一致についての課題

 3.1 実行フェーズでの認識不一致と原因 (300字)

 3.2 当課題に対して私が積極的にコミュニケーション (400字)

こんな感じで最初に論文構成を作成します。
採点者に要求事項に対して答えているということを明確にします。

③設問の要求事項にアンダーラインを記載

要求事項(今回の例だと「具体的に」、「積極的に」)にアンダーライン(赤字)を記載します。

この部分、実は重要なポイントです。
採点者はこの要求事項にきちんと解答しているかを確認していると思われます。したがって、文書作成事に「具体的に」、「自分自身が積極的に」など明記する必要があります。

④問題文に記載イメージのコメントを記載

今回は、以下に「ふきだし」で表現していますが、各節について文書ポイントを記載していきます。

実際には、問題文の余白に記載していきます。

論文を書くときに、この文書ポイントを見ながらイメージを沸かせ文書を書いていきます。最初に構成時点でポイントを書いているので、要求事項に外さなく文書が作成できます。

⑤試験分類のプロフェショナルキーワード(専門用語)を記載

最後に、試験分類(今回の例は「PM」)のプロフェッショナルキーワード「専門用語」を文書ポイントに書いていきます。

プロフェッショナルキーワードは必須ではないですが、試験分類について「私は知っているぞ!」という採点者へのアピールになります。

今回の例では、以下3つを記載しています。(そんなに細かな専門用語は要らないです。参考書に載っている主なもので十分です。)

・QCDの「D」が最優先であるPJ

・アドオン開発の不一致の原因は、「PJアドオン方針」が分かりづらい等、事業部側に認識の齟齬

・ステコミでの「変更管理委員会(CCB)」での最終判断

これで論文構成は完成です!この論文構成を約20分で仕上げます。

この論文構成ができれば、合格論文の半分は取れた状態になります。
採点者視点に立って、問題の要求事項に答えるための論文構成と文書イメージが完成します。

論文の作成

論文構成ができたところで、論文の作成に入ります。

残り時間は90分ですが余裕はないです。ひたすら論文構成をチェックしながら書いていきます。

設問ア

設問アのシステム概要は準備している題材を記載します。(約400字)

暗記しているので一挙に書けるはずです。できればここで時間稼ぎをしておきたいです。

つぎに、節部分を問題文に記載した文書ポイント(ふきだし)、プロフェッショナルキーワード(専門用語)を確認しながら設問の要求事項に答えているかチェックしながら書いていきます。

節単位に構成で作成した文字数チェックをします。足りなければ補足します。

問題アでは、文書の最後に自分の役割を書いておきます。(今回の例だと 私はのPMの立場で参画した等)

どうしても、文字数が足りない場合は、例えばPM等に任命された経緯などを補足しても文字数合わせをしても良いかも知れません。(どちらにしても間の文書は直せないので、最後の文書辺りを追加するイメージです。)

設問イ、ウ

設問イ、ウも節部分を問題文に記載した文書ポイント(ふきだし)、プロフェッショナルキーワード(専門用語)を確認しながら設問の要求事項に答えているかチェックしながら書いていきます。

節単位に構成で作成した文字数チェックをします。足りなければ補足します。

特に、設問イ、ウでは、要求事項(今回の例だと「具体的に」、「積極的に」)が出てくるので、この部分も文書に織り込んでいきます。

以下の論文上のテクニックがあります。

  • 具体的に書けとは)「具体的に言うと」を前置詞に入れるだけも具体的な表現になる。
  • 積極的にとは)「自分が提案した」、「自分がリーダに指示を出した」などの表現。
  • 今回の例は「PM」なのでマネージャとして、部下に対しては「指示」、「ステコミレベルには自ら提案した」などの表現が有効。
  • 設問イ、ウで解答テーマが見つからない場合は、問題部分に実は解答例示が載っています。
  • 今回の仮想問題ですと、設問アで「プロジェクトオーナーの目標と期待を含めスコープを定義、確定する。」と書かれているので、設問イ、ウで出てくる課題に対してそうならない様なコミュニケーション対策を記載すればよいことになります。
  • また、設問イでは、「関係部署にヒアリング行った結果、スコープ範囲が目標とは異なる方向に移ってしまうこともある。」と書かれていますので、実際に経験していなくても論文のPJではこの様なことが発生したという前提で記載していけば、合格論文となります。
  • 私自身、受験時には経験していな試験分類も何個かありましたが、問題分を利用しながら自分の準備したテーマに入れ込んで作成しました。(このやり方で「合格」できています。)
  • 文字数が足りない場合は、文書の最後に「以上をまとめると」など述べてきた内容を節の終わりに要約することでも良いです。私がよく使う文字数合わせ技。

最後は、日本語の応用力と文字を書く体力が必要なので、何枚か練習で論文を書くことを推奨します。

90分書きづづけることは、普段やっていないと思いますので体力と腕が疲れてきます。

シャーペンも疲れづらいもの(αグリップなど)を使っても良いか知れません。

まとめ

採点者の観点で論文を作成すれば、ほぼ、合格論文は作成できます。まずは、前述したルーティンを実行してみてください。

ただし、ルーティンに加え、文書作成力も必要なので複数回、過去問で論文を書いてみて体感することが重要と思います。

私の場合、最初の「アーキテクト試験」で実行し、最初は不安な部分もありましたが、3試験目の「プロジェクトマネージャ」では要領も把握してきたので、午後Ⅱ試験は自信を持って取り組める様になりました。

逆に午前Ⅱ、午後Ⅰの取りこぼしがないか不安になるという感じでした。

最後にまとめておきます。

午後Ⅱの試験対策の結論を以下に記載します。この解法は全ての高度情報処理試験の論文問題に適用できます。

  • 問ア)の自分が携わったシステム概要は事前に題材は準備する。
  • 準備した題材とマッチした書きやすい問題を選択。
  • システム内容記載と論文構成を作成。(いきなり書き始めない。)※ここまで約30分で完了
  • 論文作成(設問の要求事項に答えているかチェックしながら作成)※90分で作成完了。
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